2024/06/19

【メリットが多い!】土地活用の選択肢としてペット共生型賃貸を考えてみませんか?

ペット共生 賃貸

ペットと飼い主が快適に暮らすことに特化した「ペット共生型賃貸」をご存じでしょうか。

中には「ペット相談可物件と何が違うの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。ペット共生型賃貸はペットと人の双方に配慮された設備や環境が整えられているため、ペットを飼っている世帯に高い需要が見込めます。

また、駅から遠いなど一般的な物件では不利とされる条件がメリットに変わる可能性もあります。

今回は、ペット共生型賃貸の必要な設備や入居者とオーナー様のメリット、注意点について詳しく解説していきます。土地活用にお悩みの方もぜひ最後までご覧ください。

ペット共生型賃貸とは

ペット共生型賃貸とは、入居者とペットが快適に暮らせるように必要な設備や環境が整えられた住宅のことです。

ペットと一緒に住むことが前提として建てられているため、基本的に入居者は全員がペット飼育者。現在ペットを飼っている方や、将来ペットを飼いたいと考えている人に需要がある物件です。

ペットのことを考えて暮らしやすい室内の仕様になっているだけでなく、ドッグランや屋外シャワーが設置されているケースもあります。また、ペット関連のイベントやセミナーなどが開催される設備があったり入居者同士の交流が図れるスペースを設けていたりと、ペットを生活の中心として考える世帯をターゲットとした賃貸住宅です。

ペット共生型賃貸の需要

多くの賃貸物件では床や壁に傷が付くことや、住民間のトラブル防止を理由にペット飼育が許可されていないケースがほとんどです。

ペット飼育可の賃貸物件の数が少ないため、物件選びに苦労しているペット飼育者や、ペットが飼いたくても住居の問題で諦めざるを得ない方もいます。このような方々にとってペット共生型賃貸は大変魅力的であり、需要も高いと言えるでしょう。

ペット飼育者数

2023年、15歳以下の子どもの数は1435万人であるのに対し、日本で飼育されている犬猫頭数は1591万頭と報告されています。

また、ペットの飼育状況に関して以下の表をご覧ください。

ペット共生 賃貸

参考資料:ペットに関する調査(2024年) 

2024年現在、ペットを飼っている世帯の数は28.6%にも上ります。これは、約3世帯のうち1世帯はペットを飼っているという計算です。少子高齢化が進み、子どもを持たない選択をする家庭や単身者が増えている一方で、ペットを飼う人の数は増えていることが分かります。

ペット相談可賃貸物件との違い

ペットと一緒に暮らせる賃貸に「ペット相談可賃貸物件」があります。ペット相談可賃貸物件は、大家さんと相談し許可を得られた場合、ペットを飼うこともできるという賃貸物件のことです。

そのため、ペットとの暮らしを前提に建設されたペット共生型賃貸と違い、ペットのための設備や環境などは整っていないことがほとんどです。

また、ペット相談可賃貸物件はペットを飼っていない方も居住しているため、エレベーターで他の入居者と一緒になったとき吠えたりしないか、ペットの歩く音で苦情が出ないかなど、気を使う場面も多いでしょう。ペットへの理解が得られなかったりトラブルが発生したりすることも考えられます。

一方、ペット共生型賃貸は基本的にペットを飼っている人だけが居住しているため、他の入居者の目を気にすることなく過ごせます。ある程度のペットの鳴き声や足音であればお互い様なので、トラブルを気にしすぎることなく、ペットと共に暮らせるのが大きな違いです。

ペット共生型賃貸の設備例

ペット共生型賃貸の建築では、ペットと飼い主が快適に過ごせる空間を作る必要があります。ここからは、ペット共生型賃貸を建設するにあたって、最低限必要な設備からあると喜ばれる設備まで、順番にご紹介していきます。

屋外シャワー

ペット共生 賃貸

タカマツビルドHP 施工事例
https://takamatsu-build.co.jp/case/%e8%97%a4%e6%b2%a2%e5%b8%82%e7%be%bd%e9%b3%a5/

屋外シャワーは、散歩から帰ってきたときに汚れたペットの足を洗えるスペース。散歩帰りにそのまま足を洗える屋外シャワーは大変便利で人気のある設備です。エントランス前に屋外シャワーがあると泥や雑菌を建物内に持ち込まず、廊下が汚れるのも防ぐことができます。

ペット向けのクロス・床材

ペット共生 賃貸

タカマツビルドHP 施工事例
https://takamatsu-build.co.jp/case/%e6%9d%bf%e6%a9%8b%e5%8c%ba%e8%93%ae%e6%b2%bc%e7%94%ba/

ペット共生型賃貸で使用するクロスは、消臭機能付きや傷に強いもの、防汚機能があるものがおすすめです。特に猫を飼っている場合は爪をとぎによるクロスのダメージが気になります。クロスは上下で貼り分けられるものを採用すると、汚れやすい下部分だけを貼り替えることができ、コスト削減につながります。

注意が必要なのが床材です。一般的な賃貸ではエントランスや廊下などの内装に大理石調やタイルなどの床材を使用することもあります。

しかし、ツルツルと滑りやすい床材はペットの足腰に負担をかけ、脱臼や怪我の原因になってしまいます。滑りにくい素材のものや、ペットの粗相にも対応できるように汚れが染みたり変色したりしないもの、拭き掃除がしやすいもの等、様々な種類の床材があります。専門家と相談しながら決めていくと良いでしょう。

事故防止コンセント、ガスコンロ

ペットがコンセントに触れないようにするコンセントカバーや操作をロックする機能が付いたガスコンロがあると、ペットがコンセントをかじったりガスコンロに触れたりする事故を防ぐことができます。

また、不便にならない箇所であればコンセントの位置をペットが届かない高さに設置するのも良いでしょう。ペットによるコンセントやガスコンロへのいたずらは、発火や感電など大きな事故につながる可能性もあるため、可能な限りの対策を行いたいところです。

ドッグラン

ペット共生 賃貸

タカマツビルドHP 施工事例
https://takamatsu-build.co.jp/case/%e8%97%a4%e6%b2%a2%e5%b8%82%e7%be%bd%e9%b3%a5/

敷地内にあるドッグランは入居者に大変喜ばれる設備です。入居者専用のドッグランは、ペットの運動不足が解消できるだけでなく、入居者同士の交流の場としても活躍します。入居者同士の適度なコミュニケーションは、快適な住み心地にもつながります。

ドッグラン程の大きな敷地が確保できない場合でも散歩の前後に一息つけるベンチや、ちょっとした共有スペースがあるとアピールポイントになるでしょう。

お出かけ用フック

ペット共生 賃貸

タカマツビルド施工事例案件

エントランスなどにリードをひっかけられるフックなどがあるのも便利です。ペットとの散歩前に靴紐を結びたい、鞄から荷物を取り出したいなど両手を使いたい時に重宝します。お出かけ用フックは必須ではないもののペット共生型賃貸ならではの配慮として、あると嬉しい設備です。

飛び出し防止柵

物件の敷地に飛び出し防止柵をつけると飼い主の安心感につながります。

ペットは一瞬の隙に道路に飛び出したりすることがあるため、道路に面している土地や車通りの多い場所ならば特に飛び出し防止柵を設置することが望ましいでしょう。

賃貸入居者のメリット

ペットと暮らすことを前提として考えられているペット共生型賃貸は、入居者にとって多くのメリットがあります。順番に見ていきましょう。

住民とのトラブルが少ない

ペット相談可賃貸物件の場合、ペット飼育が許可されているとは言え、ペットの出す音や匂いに敏感な方や動物が苦手な方も入居している可能性があります。そのためペットを飼っている人は肩身の狭い思いをすることもあるかもしれません。

しかし、ペット共生型賃貸物件の場合は基本的に入居者全員がペットを飼っています。そのため、気を使いすぎることなくリラックスして生活できるのは大きなメリットです。また、ペットに対する理解が得られやすいため、トラブルも発生しにくいと言えるでしょう。

設備が整っている

ペット共生型賃貸は、ペットと飼い主にとって必要な設備や環境が整っているので快適に暮らすことができます。

一般的な賃貸物件では、入居者同士のコミュニケーションが少なく、隣に住んでいる人の顔も名前も分からないということもあります。しかし、ペット共生型賃貸の場合はペットを飼っている者同士、コミュニケーションも自然と増えるので、情報交換をしたり仲間ができたりといった嬉しい効果もあるでしょう。

オーナー様のメリット

ペット共生型賃貸の経営を考えたとき、気になるのが経営側のメリットについて。ここからは、ペット共生型賃貸を経営するオーナー様のメリットについてご紹介します。

需要が高い

ペットを飼っている方にとって、快適な設備や環境が整っているペット共生型賃貸は大変魅力的で需要が高いです。入居者はペット相談可賃貸物件ではなくペット共生型賃貸の付加価値を求めて入居しているため、一度入居すると転居しにくく空きが出ても次の入居者が決まりやすい傾向があるのもメリットです。

経営を考えるオーナー様の中には、ペット共生型賃貸の経営はターゲットとする入居者が絞られるため不安だと感じる方もいるかもしれません。

しかし、賃貸経営にとってターゲットを絞ることは競合物件との差別化を図るために重要です。ターゲットを明確にすることで、入居者の細かいニーズを満たす物件を作ることができるのです。

大きな土地が活用できる

大きな土地の活用に困っているという場合にも、ペット共生型賃貸はおすすめです。土地が広いとドッグランや、ペットや飼い主同士の交流スペースを作ることができます。

このようにペットと暮らす方に特化した設備があるペット共生型賃貸は、入居者に人気があるため有効なアピールポイントになります。また、屋外シャワーの設置などにもある程度のスペースが必要になるため、広い土地を有効に活用することができます。

不利な物件も有利に働く場合がある

一般的な賃貸物件では駅近の物件が好まれます。そのため、駅から遠い土地を所有している場合は賃貸以外の活用法を探すしかないと思っている方もいるかもしれません。しかし、ペット共生型賃貸であれば駅から遠いというマイナスの面が、逆にプラス要因になることがあります。

例えば、駅近の物件はペットと一緒に暮らす場合には電車の音が大きく、ペットのストレスになることがあります。なぜなら、人間にはあまり気にならない程度の音でも聴力が優れている犬には何倍もの騒音として聞こえてしまうからです。

ペット共生型賃貸を選ぶ入居者の場合は、ペットのことを考えて物件選びをする方が多いため、たとえ駅から遠い土地でもペットと飼い主にとって快適な環境が整っていれば人気の物件になる可能性があります。ゆとりのある敷地や落ち着いた環境など駅から遠い土地ならではの条件がメリットになると言えるでしょう。

家賃を高く設定できる

ペット共生型賃貸を選ぶ入居者は、ペット相談可賃貸物件では得られない快適さや整った設備を求めている場合がほとんどです。

そのため、必要な維持費や設備のために少し高い家賃がかかったとしても付加価値に魅力を感じて入居する方が多いでしょう。ペット共生型賃貸の物件数は多くないため、近くに同じような物件がない場合ニーズが集中し、高めの家賃を設定できることもあります。

ペット共生型賃貸を経営する時の注意点

入居者とオーナー様の双方にとってメリットのあるペット共生型賃貸ですが、経営するにあたって注意するべきこともあります。

事前に注意点をしっかり把握しておくことで、入居者が集まらないという事態や入居者トラブルなどを回避することができます。以下に具体的な内容を解説していきます。

周辺環境の確認

ペット共生型賃貸の経営を考えるときには、近くに動物病院があるか、散歩ができるような公園があるかなど周辺環境を確認することが重要です。

その他、ペットホテルやトリミングサロン、ペットカフェなどペットを飼っている人がよく利用する施設が近くにある場合も大きな強みになるでしょう。また、物件周辺の交通量が多すぎないか、ペットのストレスになる大きな音がしないかについても要チェックです。

特に、高速道路や線路近くの土地では大きな音が気になる可能性があるため注意しましょう。

入居前に面談を行う

ペット共生型賃貸のメリットとして、基本的にペットを飼っている人ばかりが住むため比較的トラブルが起こりにくいことを説明しました。しかし、気持ちよく生活するためには入居者全員が最低限のマナーを守る必要があるでしょう。

入居希望者には事前に面談を行い、入居に関わるルールをしっかりと説明することが大切です。面談を通して、ルールを守れる入居者であるかをチェックすることでトラブルを未然に回避することができるでしょう。

また、トラブルを防ぐためには、飼育できるペットの数や種類、大きさ、ワクチン接種の確認などの基本的な事項の他、ごみ捨てや共用部分での移動方法などのマナーに関することまで細かくルールを設けておくことがおすすめです。特に費用についてはトラブルが発生しやすいため注意が必要です。ペットを飼っているとどうしてもクロスや床材などに傷や汚れが付きやすいため、退去時の修繕費用を見越して敷金を高めに設定する場合も多いです。

どのようなケースで修繕が発生するのか、その場合の費用負担についてもはじめに説明しておくようにしましょう。

ペット共生型賃貸を快適に運営するためには近隣住民への配慮も忘れてはいけません。たとえば、ペットの鳴き声や臭気、毛の飛散は近隣住民からのクレームにつながります。敷地外での排泄物処理の徹底をすることはもちろん、ペットの毛の手入れを行う場所を限定するなどのルールを定めるようにしましょう。

まとめ

ペット共生型賃貸は、物件数が少なく高い付加価値があるため、ペットを飼っている人にとって大変魅力的な物件です。ペットと飼い主が快適に過ごせる環境を作るために最低限の設備を揃える必要はありますが、入居者の入れ替えが少なく収益も安定しやすいという特長があります。また、家賃を高めに設定できることや駅から遠い土地が強みになることもメリットです。ペットと共に暮らせる工夫をふんだんに盛り込み、ペットと飼い主のニーズに応えるペット共生型賃貸は高い需要を見込めるでしょう。

タカマツビルドでは、ペット共生型ガレージハウスや猫と暮らせる木造アパートなど、ペットと暮らせる賃貸物件の実績があります。「広い土地を有効に活用したい」「駅から遠い土地なのでアパート経営は諦めている」とお悩みの方はペット共生型賃貸という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。土地の広さや周辺環境、地域の特性などを考慮し、ニーズに合った土地活用方法をご提案することができます。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

Page Top

お問い合わせはこちら envelope-icon